金沢でのれん製作は歴史的文化です
幕末から明治時代に今の金沢にあたる加賀藩の領地内にあった能登、加賀、越中の三国で始まった風習に花嫁のれんがあります。
婚礼儀式の一つで嫁入り前に行うもので、嫁ぎ先の仏間に掛けられて花嫁がその間をくぐる用にのれん製作がされました。
一生に一度行う行事なので、婚礼終了後には出番がなく多くの場合、箪笥の肥やしになってしまっているのが現実です。
それを能登の歴史外道に挙げられる七尾一本杉通りの女性達がゴールデンウィーク中の短い期間中ではありますが、期間限定で花嫁のれん展示会を行っています。
近くの商店街各店や民家に花嫁のれんを置いてその魅力をアピールしています。
観光客向けの展示場は多くの人を惹きつけて離しません。
のれん製作は時間がかかりますが、いつでも見られる様にと花嫁のれん館も開館されています。
常設展示場では始まりから平成迄の歴史を知る事が出来ます。
各地域の婚礼文化を展示する企画の展示室や婚礼の時に着る衣装に見を纏い、のれんをくぐる体験会や地域限定のオリジナルグッズの販売にも力を入れています。
観光情報を発信するスペースも併設されていてSNS等でも話題になっていると共に認知度も向上中です。
体験会場では地元の仏具屋も協力し、和室のゆったりした空間を作って体験可能です。
この土地にのみ伝わる伝統的な美を堪能出来るのと一緒に和服にも興味を持つきっかけになる事でしょう。
時期によっては、観光客がいっぱいなので、事前に調べておくとスムーズです。